g検定と基本情報技術者試験の難易度比較や違いなど詳しく解説

こんにちは。

ここでは、G検定と基本情報技術者試験の難易度の比較や試験の違いなどを紹介していきます。

G検定（ジェネラリスト検定）と基本情報技術者試験（基本情報試験）は、いずれも日本におけるIT関連の資格試験ですが、それぞれの目的や内容、難易度において異なる点があります。

g検定と基本情報技術者試験の難易度比較

G検定と基本情報技術者試験の難易度を比較すると、内容や目的に応じた違いがあり、どちらが難しいかは受験者のバックグラウンドによって異なります。

ただし、一般的な傾向として基本情報技術者試験の方が難しいと言われています。

G検定と基本情報技術者試験の出題形式や合格率、難易度は次のように比較できます。

①対象知識の範囲と深さ

G検定

AIや機械学習に関する基本的な知識や、AI技術のビジネス活用に焦点を当てた試験です。

具体的には、AIの歴史、深層学習の基礎、データ分析の基礎知識などが出題されます。

特にプログラミングや具体的な技術的スキルは問われません。

難易度としては、AIに関する一般的な知識があれば理解しやすい内容で、ビジネスパーソンが受けることを想定しているため、IT専門知識が不要で取り組みやすいです。

基本情報技術者試験

IT技術全般にわたる基礎的な知識を問う試験です。

プログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティなど多岐にわたる技術的な知識を問われます。

さらに、午後試験ではプログラミングやアルゴリズムに関する問題が出題され、実践的な技術力も求められます。

特に、技術的な知識を深く掘り下げた問題も含まれているため、幅広い分野で高い理解力が求められ、専門知識が必要です。

②問題形式

G検定

オンラインで受験でき、選択式の問題が中心です。

問題の形式が比較的シンプルで、問題の難易度も基礎的な内容が多いため、しっかり勉強すれば高得点を狙いやすいです。

基本情報技術者試験

午前試験は選択式ですが、午後試験では記述式やプログラミングに関する問題もあり、IT系全般の知識だけでなく、技術的なスキルも問われます。

特に午後試験は時間内に複雑なアルゴリズムや設計問題を解く必要があるため、難易度が高く、問題解決能力も重要です。

③合格率

G検定

合格率は約75%前後です。

これは比較的高めで、しっかりと基礎知識を勉強していれば合格可能な試験といえます。

ただ、ある程度AIに対する知識を持った方が多く受験しているため、見た目以上に難易度は高いと思われます。

基本情報技術者試験

合格率は約40%前後と、G検定より低いです。

これは、技術的なスキルが試されること、特に午後試験での難易度が高いことに起因しています。

また、出題範囲もIT系全般の知識となっており、対策にも時間がかかります。

④試験勉強に必要な時間

G検定

G検定合格に必要な勉強時間は50時間程と言われています。

AIやデータサイエンスに関する基礎知識を中心に学べばよいので、短期間での学習でも対応できることが多いです。

学習期間は人によりますが、1〜2ヶ月ほどの準備で合格する人も多いです。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間はITの基礎知識がある場合は50時間程度、知識がない場合は200時間程度と言われています。

IT全般に関する知識を広く深く学ぶ必要があるため、準備に時間がかかります。

特に未経験者や初心者の場合、3〜6ヶ月以上の勉強時間をかけて準備することが一般的です。

難易度のまとめ

要素	G検定	基本情報技術者試験
知識の範囲	AI・データサイエンスに特化	IT全般（プログラミング、ネットワークなど）
問題の難しさ	基本的な選択問題が中心	プログラミング、アルゴリズムなどの実践的問題も含む
合格率	約75%	約40%
試験準備時間	比較的短期間（1〜2ヶ月程度）	長期間（3〜6ヶ月程度）
全体の難易度	初学者でも取り組みやすい	ITの基礎知識や実践的スキルが必要

結局どっちの方が難しい？

G検定は、AIやデータサイエンスに興味があり、ITの基礎的な技術知識がないビジネスパーソンや初学者にとって取り組みやすい資格です。

一方で、基本情報技術者試験はIT業界で働くことを目指す人にとってより技術的な知識やスキルが要求され、難易度も高いといえます。

よって結論を言うと、基本情報技術者試験の方が難しいと言えます。

g検定と基本情報技術者試験の主な違い

G検定と基本情報技術者試験には以下のような違いがあります。

特徴	G検定	基本情報技術者試験
目的	AIやデータサイエンスの知識評価	IT技術者の基礎知識評価
対象者	ビジネスパーソン、管理職	IT技術者、学生
内容	AI、機械学習、適用事例	プログラミング、ネットワーク、セキュリティ
形式	オンライン、選択肢形式	筆記試験、午前・午後の部
難易度	初心者向け（合格率約75%）	中級者向け（合格率約40%）

G検定（ジェネラリスト検定）

G検定（ジェネラリスト検定）は、日本ディープラーニング協会（JDLA）が主催する、AIやディープラーニングに関する基礎知識を問う民間資格です。

この検定は、プログラミングのスキルを持っていない人でも受験できるように設計されており、AIを「使う側」として活用したいビジネスパーソンや学生に向いています。

試験では、人工知能や機械学習、特にディープラーニングの仕組みと応用、さらにAI倫理や法律、最新の事例なども出題されます。

在宅で受験できるのが特徴で、年に数回実施されます。

AI時代において、リテラシーを高める第一歩として人気の資格です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理推進機構（IPA）が実施する国家資格の一つで、ITエンジニアとしての基礎的な知識や技術を評価する試験です。

対象者は、IT業界を目指す学生や新人エンジニアで、内容はプログラミング、アルゴリズム、ネットワーク、データベース、セキュリティ、ITマネジメントなど多岐にわたります。

試験はCBT方式で通年実施されており、基礎から幅広くカバーされるため、合格することでIT人材としての信頼性が高まります。

就職や転職時にも有利に働くことが多く、ITの登竜門的な存在となっている試験です。

G検定と基本情報技術者試験の対策方法【受けてみた感想】

最後に、G検定と基本情報技術者試験の対策方法を書いていこうと思います。

まずG検定は、意外と難しかった印象がありました。

AIの社会実装についての問題やAIの取り扱いに関する問題も多く、こういった問題に慣れていないと少し大変で難しく感じるかなと思いました。(演習していきましょう。)

また、時間がシビアなので、ある程度急ぐ必要があります。(筆者は見直しをする時間がほとんどありませんでした)

また、カンペは作ることをおすすめします。

カンペを作ること自体が勉強になりますし、なにより単語が出た時にさっと確認できるので、私はこれで何問か助かりました。

G検定の対策はZero to Oneの学習ブログにあるg検定用語集で学習を行うのがとてもおすすめです。

g検定用語集を完璧にして、後は演習を行ったり細かい知識を補えば合格にかなり近づけると思います。

基本情報技術者試験は、とにかく出題範囲が広いので(G検定よりも広い)、参考書などを使ってまずはIT系の基礎知識を網羅的に学習しましょう。

基礎知識を網羅的に学び終えたら、次にとにかく過去問を解きましょう。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などのIPA試験では、過去問をとにかく解いて知識をつけながら問題に慣れていくのが重要です。

IPA試験では過去問道場というサイトで過去問が公開されているので、こちらをぜひフル活用していきましょう。

最後に、午後試験の対策をしっかりとしておきましょう。

午後試験では、長いボリュームのある文章問題が出題されるので、しっかりと解く練習をし、午後試験対策用の参考書などを用いて対策しておきましょう。

基本情報技術者過去問道場はこちら↓

基本情報技術者過去問道場🥋

www.fe-siken.com

まとめ

今回は、G検定と基本情報技術者試験の難易度や試験内容の違いなどを紹介しました。

G検定はAIに特化した知識を評価するのに対し、基本情報技術者試験はIT技術者としての広範な基礎知識を測る試験です。

自分のキャリアパスや興味に応じて選択することが重要です。

基本的に、IT系に興味があるという人は基本情報、AIに興味があるという人はG検定を受けると良いでしょう。

最後までご精読いただきありがとうございました。